交通違反大国・マレーシアの切り札は e-Aduan@JPJアプリ によるチクリ

マレーシア 交通違反 路上駐車

マレーシアに来て驚いたことの1つに、交通違反の多さがあります。

バイクは基本的に信号無視をするし、車も信号無視をするし、もちろん歩行者も信号無視をします。

マレーシアは一方通行の道が多く、目的地へ向かうのに遠回りをしなければならないなど、道路の設計に問題があるので仕方ない部分もあると思うのですが、それでも、交通違反のあまりの多さに驚かされました。そして交通違反が多いがゆえに、事故も多いそうです。

そんなマレーシアの交通違反の多さを解消すべく、救世主として現れたのが e-Aduan@JPJ というアプリです。

 交通違反を見つけたら e-Aduan@JPJ アプリで通報

e-Aduan@JPJ とはどのようなアプリなのかというと、一言でいってしまえば『交通違反をチクるアプリ』です。

普段自動車を運転したり街中を歩いたりしているときに見つけた交通違反をスマホで撮影し、e-Aduanアプリ を通して違反の様子を交通局(JPJ)へ送信します。送信された情報をもとに、交通局(JPJ)が違反者を特定して検挙したり、違反の発生が多い場所で交通取り締まりをするのに役立てているそうです。

e-Aduan@JPJ アプリは動画を送信するのと同時にGPS情報も送信しているので、違反が多い場所で集中的に取り締まりをしたり、違反・事故の予防措置がとれるわけですね。

チクり・密告というと印象が悪いですが、広い国土の中、警察や交通局も限られた人員で取り締まりをしたり事故を防いだりしなければなりません。そういうとき、e-Aduan@JPJアプリが活躍しれくれます。誰もがスマホを所持し、違反の証拠を動画で撮影できる時代だからこその仕組みですね。

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ちなみに政府では、e-Aduan@JPJアプリ を通して通報(情報提供)してくれたアプリ利用者に対し、報奨金を支払う用意があるとの発表もしています。今後さらにアプリの活用が進めば、マレーシア国民の交通マナーの向上と事故・違反の減少が期待できますね。

e-Aduan@JPJのようなシステムは、日本だと個人情報ガー!と大騒ぎする人がいるので実現できません。また、COCOAのようにお粗末なものができてしまう可能性も高いです。このような事情があるので日本では絶対に普及も実施もできないのですが、マレーシアでは普通に使われています。e-Aduan@JPJのような便利なシステムに興味があるなら、ぜひマレーシアに来てみてください。

駐車代金もアプリで支払い

ちなみにマレーシアでは駐車料金の支払いもアプリで行うのが一般的です。専用アプリで車両ナンバーと位置情報を送信し、路肩にある駐車場所の代金を払います。ときどき警察が駐車場所をチェックしており、無断駐車の取り締まりをしています。

せっかくスマホやGPS、キャッシュレス決済などの便利なサービスを使える時代に生きているのですから、便利なものは積極的に活用して、人生を豊かに、便利にしていきたいですね。

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