オンライン研修を受けて『学校教育はオンラインでも可能』と確信した

Cat online


海外企業への就職が決まったものの、コロナの影響で渡航が制限されており新人研修を日本から受けています。

 研修は完全にオンラインで行われており、会社支給のパソコンにウェブカメラを取り付け、マレーシアにいるトレーナーから仕事の進め方や仕事で使うツールの動かし方を学んでいる最中です。 

まだ2週間しかオンラインでの研修を受けていませんが、実際に自分で体験してみて『学校の授業もオンライン化できる』と確信しました。

  

私は教育を受ける側(生徒)としての意見を述べているにすぎないため教育する側(教師)からは反発意見があると思いますが、教育を受けるためにわざわざ学校に通う必要はないと、自分の体験から実感しています。

 

すでにオンライン授業を行っている大学はたくさんありますし、大手予備校でもカリスマ講師の授業を録画し、動画で教えていたりします。

中学や高校でも同じように授業を進めることは可能であり、数年後には「1週間のうち1日は在宅で授業を受けてもらう」なんてことも実現するかもしれません。

 

しかしまだオンライン授業を実現するためには越えなければならないハードルがあるのも事実。

今回はオンライン研修を受けてきて分かったオンライン授業のデメリットや越えるべき障害についてお伝えします。

オンライン教育を前提とした設備や指導方法の確立

現在の学校教育の指導方法・指導方針は、昭和の時代から進歩していません。

狭い教室に生徒を詰め込み、同じ年齢の生徒に対して同じペースで対面式の教育を施しています。また、いまだに学習ツールは紙の教科書とえんぴつで、教室では黒板とチョークを使っています。

 

これら昭和の遺物がなくても、教育を行ったり教育を受けたりすることは可能です。

パソコンやタブレットでデジタルデータのコンテンツを読み、書き、見ることで、従来の教育と同等の教育効果を得ることができます。

 

しかし技術的に可能なことも、実践するとなると難しくなることがあります。

理由の1つとしては、まず、オンライン教育での指導方法が確立されていないというものがあります。

 

教える側がデジタル学習ツールに対応できていなかったり、オンライン教育特有の問題を把握していないため、満足な教育活動を行えないのです。

学習ツールの進化

たとえば、先ほども指摘したように学校の教室はいまだに黒板とチョーク、紙の教科書とえんぴつで授業を行っています。

アメリカでは20~30年前には教室から黒板とチョークが消滅したそうですが、技術やテクノロジーの進歩に合わせて教育現場も進歩する必要があるでしょう。

デジタル化が進んだ現代においては、教室から黒板とチョークだけではなく、紙の教科書とえんぴつも排除する必要があります。

オンライン教育に不要な古いツールには、潔く引退してもらいましょう。

 

私が仕事で使っているツールの中には、児童・生徒でも勉強に活用できるものがあります。

www.4tory.com

オンライン教育のノウハウ研究・普及

学習ツールを時代に合わせたら、教える方法(ノウハウ)も変化します。現在の対面式の教育方法ではなく、非対面式の教え方に変化するわけです。

 

非対面では生徒の理解度を表情やしぐさから推測することが難しくなるため、わからないところは遠慮せず自己申告してもらったり、理解しにくかったときに手を挙げやすいような仕組みを整える必要があります。

Zoomに備わっているような「スタンプ」や「手を挙げる」、「チャット」の機能を活用した指導ノウハウが普及しなければ、オンライン教育の実現は難しいです。

 

とはいえ、すでに海外や大手予備校、民間企業ではオンライン教育を行っていたりオンラインでの社員研修を行っています。

こういった先行者たちからノウハウを教えてもらえば、学校でもオンライン教育を行うのは容易いはずです。

法律の変更

現在学校教育を規制している法律や制度は、昭和の時代から進歩していない古い規制です。

デジタル技術が生まれる前に誕生した規制のため、デジタル時代の学習ツールやオンライン学習の手法には対応していません。

こういった古い規制を見直して、現代のテクノロジーが活用できるように法改正する必要があります。

まとめ

ということで、学校教育を完全にオンライン化することは技術的には可能ですが、クリアしなければならない課題がいくつも残っています。

  • 学習ツールを普及させる
  • オンライン(非対面式)を前提とした指導ノウハウの確立
  • 法改正

といったものです。

 

すでに企業の研修や大学の授業、予備校などではオンラインでも学習を進められることが実証されています。あとは「実行するだけ」ですので、一刻も早くすべての学校でオンライン授業が実現できるといいですね!